りつこの読書と落語メモ

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深い疵

深い疵 (創元推理文庫)

深い疵 (創元推理文庫)

★★★★

ホロコーストを生き残り、アメリカ大統領顧問をつとめた著名なユダヤ人が射殺された。凶器は第二次大戦期の拳銃で、現場には「16145」の数字が残されていた。司法解剖の結果、被害者がナチスの武装親衛隊員だったという驚愕の事実が判明する。そして第二、第三の殺人が発生。被害者の過去を探り、犯罪に及んだのは何者なのか。ドイツで累計200万部突破の警察小説シリーズ開幕。

こちらはドイツミステリー。
ミステリ酒場(北欧編)に行ったおかげで自分の中でのミステリーのランクが以前よりぐっと上がっている!
ミステリはその国とそこに住む人々の「今」を映しているということを考えると、今もなおドイツにはナチスの残骸が生々しく残っているということなのだろう。

アメリカに亡命したのちドイツに戻ってきて余生を送っていた老人が惨殺される。 オリヴァー警部は老人の解剖に当たった検察医から意外な事実を明かされる。
反ナチとして知られていた彼に親衛隊の刻印があったというのだ。
事件を調べようとすると国家的な圧力がかかり捜査は打ちきりとなる。
しかしその後にまた同じ方法で親衛隊の老人が殺され、事件の調査をするうちに有名な実業家の一家の名前が浮かび上がってくる。
犯人の目的はなんなのか?

登場人物がたくさんいてしかも人物表には主要な人しか挙がってないので、読んでいて誰が誰やら…とくらくら。
ただキャラがはっきりしているので読み進めるうちに物語の中に入っていきやすかった。

クールなオリヴァーと熱血ピアの組み合わせが絶妙でよいよい。前作があるような書き方だなぁと思ったらこれは3作目らしい。
1,2作目も翻訳してほしいなぁ!