りつこの読書と落語メモ

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本のまくらフェア

ネットでも結構話題になっていたようだけど、紀伊国屋書店で本のまくらフェアというのをやっていた。
本のまくらとはほんの出だしのこと。
中身を見ないで、「まくら」だけで本を選ぶのって楽しいんじゃない?という発想で開催された企画で、本のまくらが記されている特製のカバーで表紙を隠し、さらに中身が見られないようにパックがかかっている状態で本を選び買うのである。
気軽に買える値段の本、ということで選ばれた本100冊は全て文庫本。どれも千円以下で買えるので、中身を見て「あちゃ〜!」と後悔しても許せる金額、ってことなんだろう。

本が売れない今、本を愛する書店員さんたちが知恵を絞って考えた企画なんだろうなぁと思うと、なんて素敵!!と思ったのと、非常に行きやすい場所だったこともあって、開催中3回行ってしまった。

そして私が買ったまくらがこれら。

・これは完全に調和した、みずみずしくも、アメリカそのものの、美しい図書館である。
・モリー・レインのかつての恋人ふたりは二月の冷気に背を向けて火葬場付教会の外に立っていた。
・いつものいやなあのばからしい高校から帰ってくると、机の上に麻の袋が置いてあって、何百年も前から生きているみたいなうちのおばあちゃんがいつのまにかうしろに来てて、「でてきたんだよ」といった。
・女子高生の頃、なんとなく学校生活がかったるいという理由で体中に生えてるあらゆる毛を剃ってみたことがある。
・年齢不詳の美人妻を療養所に閉じ込め、若い愛人たちのアパートを転々としている。
・わたしは他人の夫と寝るのが好きだ。

もうすでにフェアは終了して解答も出ているからいいよね、ということで。
私が買ったまくらのタイトル。
●愛のゆくえ(リチャード・ブローティガン
アムステルダムイアン・マキューアン
●ぶらんこ乗り(いしいしんじ
・生きてるだけで、愛(本谷有希子
○バレエ・メカニック(津原泰水
・いつかわたしに会いにきて(エリカ・クラウス)

〇が読んだことがあった本で、●が持っている本。
ってことでなんと購入した6冊中4冊が既読だったよ。

「バレエ・メカニック」は最初に行った時に買おうかどうしようか迷って、なんとなく覚えがあるような気がしたので買わなかったんだけど、二回目に行った時にやっぱり買おう!と思って買って、びりびりとパックを破ってタイトルを見て「お。読みたかったからちょうどいいじゃん!」と思ったんだけど、あとで自分のブログ検索したらすでに読んでいたことがわかったという…。どんだけ記憶をなくしてるんだか。
というわけで、未読は2冊だけ。でも「いつかわたしに会いにきて」は前から読みたくてメモしていた本で、しかも大好きな古屋美登里さんの翻訳なので、大当たり!わーいわーい。

それにしても既読本が多かったので、案外私ってたくさん本読んでるね?なんて思っていたんだけど。
解答編を見てみてびっくり。100冊中既読は20冊。読んでない本がこんなにたくさんあるじゃないか。なのに買ったのは既読本ばかりって。
自分の記憶のなさと好みの揺るがなさに、笑ってしまった。わっはっは。

そしてこのフェアでNo. 1の売り上げを記録したまくらがこちら。

・あした世界が終わる日に一緒に過ごす人がいない

これは穂村弘の「求愛瞳孔反射」。
河出書房新社がこの結果を記念して、かの本のまくらフェアのカバーをつけて販売していたので嬉しくなって買っちゃった。
本を愛する人たちが考えて本を愛する人たちが応援する気持ちでワクワクと参加したこの企画、楽しかった!