りつこの読書と落語メモ

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あれこれ

私の時間泥棒がアマゾンから放たれ、すっかり本を読む時間が減ってしまった。
これがやりたくて自分用の3DSを買ってお待ち申し上げていたのだ。

わがままファッション GIRLS MODE よくばり宣言!

わがままファッション GIRLS MODE よくばり宣言!

もうやりすぎで右手がしびれてくるほど。(←あほや)
たかだかゲームにこんなにも夢中になれる自分を喜ぶべきか悲しむべきかわからないが、まぁしばらくはお店が忙しくて本はそこそこしか読めないかもね…。

そんな中、またまた行って来たのだ、文芸漫談。
今回のお題は二葉亭四迷浮雲」。
一応読んで感想も書いて準備万端で臨んだんだけど、いやぁ…私全然ちゃんと読み込めてなかったんだなぁとつくづく思い知ったぜ。
こうやって自分の記録と称して読んだ本の感想を垂れ流しているけど、知識のあるひとが読んだらほんとにちゃんと読めてなくてちゃんちゃらおかしいんだろうなぁと思った…。

以下、文芸漫談で教えてもらったこと。

・これはとにかく熱い本である。言文一致ということを言われているが、それだけではない。ロシア文学に造詣の深かった作者が、あらゆる知識や使える技をすべて注ぎ込んで挑んだ意欲作。
・昔ながらの美文調も使い、その後の日本のリアリズムに継承されていく描写も用い、それまでの日本文学ではなかった会話や心情の吐露も行うという、時代の一歩先を行く作品。
・だったにもかかわらず、作者にはこの作品に対する自信がなかったらしく、その後のインタビューで「浮雲」について問われると、「いやいやあれはもう全然だめで」という態度だった。
・旧時代の価値観を持っているのが本田、叔母、そしてお勢。一方文三は新しい時代の価値観を抱いている。
・本田はお勢らと一緒に菊を見物に行った時上司に会うが、そこで上司にめちゃくちゃペコペコする。そして彼女らのところに戻ってくるとその上司や娘の悪口を言う。今の感覚からすればそれはかっこ悪いことだが、それを見ていた彼女らの反応を見るとそうではなく、彼らが職場の上下関係を身分制のようにとらえていることがわかる。
・この語り手は信用できない語り手で、本当のことを語っていない。それは即ち最後のほうでお勢が本田に急に冷たい態度をとるようになってそれまで足繁く通ってきていた本田も来なくなり、文三はそのことに希望の光を見出すのだが、描写を見ていると実はそうではないことがわかる。
・急に化粧が濃くなり週に一度出かけるようになったお勢。これはつまり本田と出来ちゃったということなのだ!それを語り手はしらばっくれて意図的に語らない。これは即ちドリフにおける「しむら、うしろうしろ!」。
・未熟なところやいびつなところも多くあるが、それも含めて大変味わい深い作品。

次回の文芸漫談は小島信夫「アメリカン・スクール」。
どんな題材でもこの2人にかかれば面白くないはずがないので、ぜひ参加したいと思う。

そして来週はいよいよソローキン「青い脂」読書会。
まるで話についていけず化石化するに100万ルピー。はたしてどうなるか。わくわくどきどき。
池袋リブロで行われる豊崎社長の「読んでいいとも!」も参加予定。これも楽しみだなー。