りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

吊るされた女

吊るされた女 (創元推理文庫)

吊るされた女 (創元推理文庫)

★★★★

キャシー・マロリー、ニューヨーク市警刑事。完璧な美貌の天才的ハッカー、他人に感情を見せることのない氷の天使。相棒の刑事ライカーの情報屋だった娼婦が吊るされた。美しい金髪は切られて口に詰めこまれ、周囲には虫の死骸。臆測を巡らす他の警官を尻目に、マロリーは事件を連続殺人鬼の仕業と断定する。だが…ミステリ史上最もクールなヒロインが、連続殺人鬼に挑む。

面白かった。過去と現在の事件が絡み合いじわじわと真相に迫る過程は最近のミステリーに比べるとスピード感がなくて読んでいて少しジリジリするが、このじわじわを楽しむ作家なのだろうと思う。

なんといってもライカー!このデブで不潔でアル中の刑事の優しさにほろり。無敵なマロリーはもちろんかっこいいけれど、彼女を見守るライカーが素敵すぎる。
シリーズとは知らずに読んだので順をおって読んでいきたい。