りつこの読書と落語メモ

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21世紀の世界文学30冊を読む

21世紀の世界文学30冊を読む

21世紀の世界文学30冊を読む

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名作は世界中で日々生まれている!文学の「いま」の鼓動を伝える最速・最強の世界文学ガイド。ポール・オースタートマス・ピンチョンからミランダ・ジュライ、ジュノ・ディアス、そしてアフリカ、中国、ラテンアメリカ、旧ユーゴスラビアの作家まで。未訳の同時代小説をいち早く読み、紹介してきた著者による、明快にして刺激的な世界文学ガイド決定版。ジュノ・ディアスの未邦訳短篇「プラの信条」を特別収録。

この本関連のトークショーには3回も参加したのだが、実はまだ読んでいなかったのだ。
こういう本について書いた本が大好きなので大事に大事に読んだ。

これを読んで読みたい本が爆発的に増えてしまった。
紹介されている作家だけではなく、その作家が好きだという作家、影響を受けたという作品、言及されている作品、どれもこれも読みたくなる。
さらに「これは絶対面白いでしょう!」と読む気満々で著者を検索すると日本語訳がまだ一冊も出てないことがわかり、えええ?読めないの〜?!と身悶えるはめに。
そういう意味ではとっても罪作りな本だわ…。

ダニエル・アラルコン「蝋燭に照らされた戦争」
マイリー・メロイ「どちらかを選ぶことはできない」
ピーター・ロック「捨て去ること」
スティーヴ・エリクソン「ゼロヴィル」
アレクサンダル・ヘモン「ラザルス計画」
カレン・テイ・ヤマシタ「サークルKサイクルズ」
J.M.クッツェー「悪い年の日記」
ジョン・ソンダーズ「説得の国で」
ジム・シェパード「わかっていただけますよね」

これらは是非是非翻訳して出版してください!おねがいします。おねがいします。
ちらっと見せて「でも翻訳の予定はないんだけどね」なんて生殺しすぎる…ばたっ。

それにしてもこの本を読むと、海外の小説を原文で読むことや創作を学ぶための学校、創作を支援する基金など、何から何まで羨ましくなる。
トークショーのときに都甲さんが「自分は憧れ力を提供したいのだ」とおっしゃっていたけど、それはきちんとこの本のなかで果たしていると思った。
これを読みながら私は何度も何度も「いいなぁ…!」「ああ、なんて素敵なんだ!」「それなのに私はどうしてこう…」という気持ちでいっぱいになったもの。