アイアン・ハウス
- 作者: ジョンハート
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2012/01
- メディア: 単行本
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凄腕の殺し屋マイケルは、ガールフレンドのエレナの妊娠を機に、組織を抜けようと誓った。育ての親であるボスの了承は得たが、その手下のギャングたちは足抜けする彼への殺意を隠さない。ボスの死期は近く、その影響力は消えつつあったのだ。エレナの周辺に刺客が迫り、さらには、かつて孤児院で共に育ち、その後生き別れとなっていた弟ジュリアンまでが敵のターゲットに!マイケルは技量の限りを尽くし、愛する者を守ろうと奮闘する―ミステリ界の新帝王がかつてないスケールで繰り広げる、緊迫のスリラー。
殺し屋のマイケルはかつてアイアンハウスという孤児院で弟ジュリアンとともに育ったが、ジュリアンが彼のことをいつも執拗にいじめてきたヘネシーを殺してしまったとき、弟の罪をかぶってアイアンハウスを抜け出す。
ジュリアンは上院議員の家に引き取られ、その妻アビゲイルに大切に育てられて児童書作家になる。
一方マイケルはギャングのボス・オットーに拾われ、殺し屋になる。
マイケルはガールフレンドのエレナの妊娠を機に組織を抜けようとし、マイケルのことを息子のようにかわいがっていたオットーはそれを認めるのだが、オットーは死の床に伏しており、2代目となるステヴァン、幹部のジミーはそれを認めず、マイケルとエレナの命がねらわれる。
マイケルはエレナと弟ジュリアンの命を守るためにたった一人で組織に立ち向かうのだが…。
殺し屋が主人公というだけのことはあって、人が殺される殺される…。残虐なシーンも多くてげっそりしつつも、主人公マイケルがカッコいいんだ。
そうかこれはもうマイケル、カッコいい!で読む本なのねと割り切ってからは、割りと楽しく読めた。
これだけのことをしておいて、えええ?と思わなくもないが、善悪はっきりしていて、それはそれでよかったのか。
あまり得意な小説ではないけど、面白かった。