やりたいことは二度寝だけ
- 作者: 津村記久子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2012/06/19
- メディア: 単行本
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気になる単語はすぐ検索、ノート集めとハーブティーで日々を潤し、“からあげ王子”に思いを馳せ、ドラクエで自分の20年を振り返る。喫茶店ではついつい隣の会話に耳を傾けてしまい、肝心の小説は進まなくて……。昼間は会社員、夜は小説家。ハイブリッド・ワーカーの津村記久子氏がその日々を綴る、細やかで、ちょっぴりおマヌケなエッセイ集。
ほう。なるほどこんな感じね。
小説から匂いたつ職場の閉塞感や不機嫌さや堅実さが、ここから来ているのだなと納得できるエッセイだ。
あと津村記久子さんの小説は少しねじれた部分はあっても決して弾けすぎず、イライラ沸々しながらもどこかで抑止がきいている感じがするのだが、彼女自身がそういう人だからなのだな、と思った。
文房具好き、独自な縁起かつぎ、こだわりなどもわかるわーって感じなんだけど、会社をやめない理由が自分ととても似ていて苦笑い。
母子家庭に育つとそういう感じになりますよね?と、本を閉じながらつぶやいた。
大笑いではないんだけど、ちょっと小笑い、って感じ。
私は多分それほどエッセイが好きじゃないんだなと思う。>なら読むなよって話ですが。