りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

カッシアの物語

カッシアの物語

カッシアの物語

★★★★★

結婚も、職業も、死さえも…すべてが決められた“偶然の起こるはずのない社会”。そこに暮らす17歳の少女の運命を変える選択とは―。『嵐が丘』『風と共に去りぬ』そして、『トワイライト』に次ぐ新たなラブロマンスの傑作。

面白かった!
「期待して読んだのに小粒でがっかり」的な感想を結構目にしたので、私の場合はなんの予備知識もなく読んだのが良かったのかも。

徹底的に管理された社会でなんの疑問も抱かずに生きてきた少女カッシアが、これからどんな風に自分で道を切り開いて行くのか、早く続きが読みたい!
それにしても宝物を手元に置いておくことも、詩や小説を読むことも、本物の音楽を聴くことも出来ない世界なんて…。絶対嫌だ。

静かな物語で、印象的なシーンが幾つもあったんだけど、詩の一部をばらばらにちぎるシーンがとても好きだった。