夜の真義を
- 作者: マイケル・コックス,越前 敏弥
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2011/03/08
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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ロンドンの街の底を歩み、法律事務所のために裏仕事を請け負う男エドワード・グラプソン。英才と謳われ、名門イートン校入学を果たした男が、なぜ暗闇の街路で刃を握り締めるに至ったのか。その数奇なる半生が、いま語られはじめる。第二十五代タンザー男爵ジュリアス・デュポート。エドワードの実の父親は、この男爵かもしれない。母の遺品からそのことを知ったエドワードは、己の素性を隠し、裏稼業で知った手管を駆使して、父子関係の証拠を探しはじめた。だがやがて、男爵の寵愛を受ける若き詩人フィーバス・ドーントが姿をあらわす。ドーントこそが、かつてエドワードをイートン校放校に陥れた仇敵であった…。
舞台は19世紀のロンドン。信頼できない語り手。復讐。愛憎。出生の秘密。
と、いかにも私が好きそう〜な小説。
この物々しさとくどさ、嫌いじゃない。というより、大好物。
なんだけど…。なんだけど、なんか残念。
ブラボー!にならなかったのはなぜだろう。
主人公に全く共感できなかったから?
前半がくどくどくどくどとくどすぎたから?
そのわりに結末がちとしょぼかったから?
よさげなだけによけい残念な感じがしてしまったかなぁ。