りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

ロッティー、家に帰ろう

ロッティー、家へ帰ろう

ロッティー、家へ帰ろう

★★★★★

100年前、まだ純情だった頃のアメリカ。野球選手の夢破れたベン・フェルプスは、帰郷する夜汽車の中で、ひとりの美しい娘と出会った。その名はロッティー。1年後、再会した彼女は移動遊園地の一座にいた…。深き愛の物語。

派手さはないけれど、じわじわと効いてくる物語であった。
この物語の雰囲気とか空気とかそういったものがじんわり身体にしみこんできて、「ああ、そういうこともあるかもね…」と、まるで自分がその場にいたように…あるいはそういう映画を見たことがあるような気分になる。
ああ、これ確かに映画に向いているかも。

恋愛とは違う愛もあるのだなぁ、と思った。
お互いを深く思いながらもそれ以上近づかないお互いの幸せを願う。
それは愛というより絆なのかもしれない。