2010年年間ベスト
2010年は結構コンスタントに本を読んだと思う。
仕事のことで頭がいっぱいであまりよろしくない精神状態だったわりに、読む本読む本結構面白くて、「まだ本を読んで面白いと思えるのか」とちょっとほっとしたりすることもあった。
ちゃんと数えてはいないけど、国内の作家もたくさん読んだ気がする。国内国外ちょうど半々ぐらい?
やっぱり日本の作家は読みやすいよなー。翻訳本が敬遠されるのもわかるわー。
これはあくまでも私の場合なんだけど、読んだ本のなかから「面白い」と思った本を並べた時に、海外の作品だと「とてつもないフィクション」が多く並び、国内の作品だと「若い人が書いた日常に近い小説」が並んでいるような気がする。特に意識はしていないけど、無意識のうちに使い分けているのかもしれない。
というわけで、まずは2010年に読んだ国内の本の中で面白かったもの〜。
(って、なんか誰も読んでいないのに勝手に一人で盛り上がっているような空しさが少々…。いやでもいいのだ。自分の記録として残しているんだから。と自分に言い聞かせ)
ベスト10とか言って、順位をつけるのは難しいので、面白かった本をつらつらと挙げるだけなんだけど。
でもそうは言っても、2010年に読んだ国内の本の中で最も印象に残ったものといったら、やはりこれだ。
- 作者: 村上春樹
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- 発売日: 2009/05/29
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- 作者: 村上春樹
- 出版社/メーカー: 新潮社
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- 作者: 村上春樹
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電車に乗って本を読んでいて同じ表紙の本を読んでいる人と出会うなんていう経験を私は今までしたことがないし、旦那と同じ本をほぼ同時に読んで感想を語り合うなんていう経験も今までほとんどなかった。
ま、天邪鬼だから、流行っていると聞くとなんとなく手を出しにくくなるっていうのもあるんだけど。
でもこれはなんか、今読まないと!という気持ちにかられて、読んだ。
私はハルキストでは全然ないんだけど、きっと村上春樹は後世にも読まれていく作家だと思っているし、その人の書いたばかりの作品を読める幸せというのを味わいたいと思ったのだな。
「1Q84」を読んで、日本の小説でもこんな「ド」フィクションがあるのかーと純粋に感動したし、私は3のラストもすごく好きだった。
- 作者: 朝井リョウ
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2010/02/05
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- 作者: 星野智幸
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- 作者: 辻村深月
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タイトルに惹かれて読んで大当たりだった本は数知れない。
アンタイラーの「ここがホームシックレストラン」もそうだし、クリストファープリーストの「魔法」もそうだ。
最近はそんなふうにタイトル読みをすることも少なくなったんだけど、それでも人様の読書ブログを巡っていて、タイトルに心を惹かれ「読んでみよう」と思う本はある。
「桐島、部活やめるってよ」「俺俺」「ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。」なんかはまさにそれだ。
いやほんとにタイトルって重要だよなぁ…。
これらはタイトル読みだったけど、本当に面白かったし、普段あまり本を読まないような人にも薦めたくなる本だ。
- 作者: 窪美澄
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2010/07
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- 作者: 宮下奈都
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- 作者: 森絵都
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- 作者: 藤谷治
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我が子を見守る母の目線と、大人と言われる年齢になったのにも関わらずまだまだ未熟な自分の目線。その両方で読んでしまうので、なんか2倍泣けるというかなんというか。
「これぐらいの年のときに読んでおきたかったなぁ」と思う時もあるけど、そういう時はすかさずムスメに薦めることができるので、一石二鳥でもある。
- 作者: 川上弘美
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
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- 作者: 伊井直行
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「これでよろしくて?」は、とにかくこの世界が好きで好きで、これでよろしくて?同好会に入りたくて仕方なかった。川上弘美の描く女性とはなんだか仲良くなれそうな気がする〜♪
「ポケットの中のレワニワ」は今まで読んだ伊井直行作品の中で一番良かった。こういう変なフィクションを書ける作家が日本にいるというのは、なんだかすごく嬉しいのであった。(←意味もなく上から目線)
で、お次は海外の本〜。
冒頭にも書いたけど、面白いと思った翻訳本を並べてみたら、みんなとんでもないフィクションっていうか奇想天外な小説ばかりで、つくづく私はそういう小説が好きなんだなぁと思った。
いろいろ好きな本はあるんだけど、2010年に読んだ中で私が一番面白い!と思ったのは文句なしにこれ。
- 作者: サンティアーゴパハーレス,木村榮一
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お酒の飲みすぎなのか年のせいなのか、とにかく記憶があいまいな今日この頃の私。
2010年に読んだ中でベストは「螺旋」だな。間違いないな、と思いながら、「あとあの本も面白かったんだよな。あれ。ほら、6本指の人が出てくるやつ。あれも甲乙付けがたいほど好きだった。あれってなんだったっけ?」としばらく考えて、「あ、それが螺旋だ」と気付いた、という…。
大丈夫か、おれ…。
- 作者: ダイアン・セッターフィールド
- 出版社/メーカー: 日本放送出版協会
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- 作者: ポールオースター,Paul Auster,柴田元幸
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- 作者: ダニエルウォレス,川副智子
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ウィルバーフォース氏のヴィンテージ・ワイン (エクス・リブリス)
- 作者: ポールトーディ,小竹由美子
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読んでいて「うぉーー」と興奮してきて血湧き肉踊る、そんな感覚を味わえる本に出会ったとき、「読んでて良かった〜!」と心の底から思う。
自分とは住んでいる世界も違う、宗教も考え方も違う、そして自分がするはずもない体験を描いているのに、なぜか自分の心の琴線に触れるものがあってわけもなく励まされたり自分の中に何かイイモノがインプットされたような気持ちになったりする。多分私にとってそれが本を読む唯一の理由なんだと思う。
- 作者: デイヴィッドロッジ,David Lodge,高儀進
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- 作者: ガブリエル・ガルシア=マルケス,木村榮一
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- 作者: イアンマキューアン
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- 発売日: 2000/11
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デイヴィッド・ロッジ、イアン・マキューアン、ガルシア・マルケスはそんな作家たちだ。
昨年読んだこの3冊はそんな中でも「やっぱり面白い!」「やっぱりいい!」「(この人たちは)間違いない!」と思った本であった。
- 作者: キャロルエムシュウィラー
- 出版社/メーカー: 国書刊行会
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- 作者: ジョージソウンダース,George Saunders,法村里絵
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