りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

父を葬る

父を葬(おく)る

父を葬(おく)る

★★★★

看取り、看取られるすべての人に贈る、高千穂の土俗を舞台に描く血と救済の物語。渾身の書き下ろし長編小説。

親を看取るというのはこういうことなのか…。
その時々の細やかな心情の描写が非常にリアルで、読んでいて辛かった。それでもそのときは必ずやってくるわけで、そのときがきたら向き合っていくしかないわけで。

誰もが通る道なんだろうけど、辛いなぁ…。
きっとどんなおくりかたをしても後悔は残るんだろうなぁ。
素晴らしい小説だとは思ったけど、仕事で気持ちがブルーになっているときに読むような本ではなかった…。