りつこの読書と落語メモ

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ピストルズ

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★★★★★

「若木山の裏手には、魔術師の一家が暮らしている―」。田舎町の書店主・石川は、とあるキッカケから町の外れに住む魔術師一家と噂される人々と接触する。その名は菖蒲家。謎に包まれた一族の秘密を探るべく、石川は菖蒲四姉妹の次女・あおばにインタビューを敢行するのだが…。そこで語られ始めたのは、一族の間で千年以上も継承された秘術にまつわる、目眩めく壮大な歴史だった。史実の闇に葬り去られた神の町の盛衰とともに明かされていく一子相伝「アヤメメソッド」の正体と、一族の忌まわしき宿命。そして秘術の継承者である末娘・みずきが引き起こしてしまった取り返しのつかない過ちとは一体―?やがて物語は二〇〇五年の夏に起こった血の日曜日事件の隠された真相を暴きだしてゆく…。読むものをあらゆる未知へと誘う、分類不能の傑作巨篇。

これがまた面白かった!
初めて読んだ阿部和重。いいじゃないの、面白いじゃないの、好みじゃないの。
なんだろう。こういうの、ちょっと今まで読んだことがないんだよな。特に日本の作家で。

暴力的でありながらファンタジックでもあり、静かなようでありながら時々ものすごい不協和音がする、みたいな。
でも壮大かと言われると案外そうでもなくて掌に収まるような物語でもあり。
もしかするとカルト的な作家なのかな?と思いながらも、これをカルトとは呼びたくないなぁという気持ちにも駆られるというか。

なんの前知識もなく読んでとにかく引き込まれて楽しかったので、そういうスタンスでその他の作品も読んでみたいと思う。
いやぁでも日本にも面白い作家がたくさんでてきたんだなぁ、と思う。