りつこの読書と落語メモ

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火山の下

火山の下 (EXLIBRIS CLASSICS) (エクス・リブリス・クラシックス)

火山の下 (EXLIBRIS CLASSICS) (エクス・リブリス・クラシックス)

★★★

ポポカテペトルとイスタクシワトル。二つの火山を臨むメキシコ、クワウナワクの町で、元英国領事ジェフリー・ファーミンは、最愛の妻イヴォンヌに捨てられ、酒浸りの日々を送っている。一九三八年十一月の「死者の日」の朝、イヴォンヌが突然彼のもとに舞い戻ってくる。ぎこちなく再会した二人は、領事の腹違いの弟ヒューを伴って闘牛見物に出かけることに。しかし領事は心の底で妻を許すことができず、ますます酒に溺れていき、ドン・キホーテさながらに、破滅へと向かって衝動的に突き進んでいく。ガルシア=マルケス大江健三郎ら世界の作家たちが愛読する二十世紀文学の傑作、待望の新訳。

なかなか噛みごたえがある小説で、ちょっと読んでは「え?なに?」とまた戻り…で、読むのに時間がかかった。
章ごとに視点が違っていて、しかも酔っ払いの妄想も途中でがんがん割り込んでくるから、なかなか物語の中に入り込めないというか、リズムに乗れないというか…。

酷い悲劇なんだけど、どこか喜劇的なのは、ダメ人間の真実がセキララに描かれているから?
お酒は怖い。でもお酒以上に怖いのが、恨みの気持ち。
恨みの気持ちが自分を蝕み、最後はまわりの人たちをも不幸にしていく、というのがなんとも怖い。

面白くなかったわけじゃないけど、私にはちょっと難しかったな。