りつこの読書と落語メモ

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スターバト・マーテル

スターバト・マーテル

スターバト・マーテル

★★

乳癌を機に、生と死を見つめるようになった彩子。中学校時代の同級生・光洋と30年ぶりに再会した彩子は、心の奥底にしまっていた、あの「過去」を思い出す……。40代の女性の“静かな哀しみ”を丁寧に描いた表題作のほか、海外での友人の結婚式の騒動を描いた痛快コメディー作品も収録。

一時期、篠田節子の小説をよく読んでいた時期があった。
ほんとに読んでみるまでどういう小説かわからない。SFなのかミステリーなのかホラーなのかフツウの小説なのか。そこがこの人の小説を読む楽しさでもあったんだな。

で、10年ぶりに読んだのがこれ。
一切の予備知識なしで読んだんだけど、途中までどういうタイプの小説なのかわからず、どういう風に展開していくのか、どういう結末が待っているのか、わくわくしながら読んでいたんだけど…。

正直言って、「え?これで終わり?」っていう不完全燃焼な気持ちになってしまった。
これ、中篇が2作品入ってるんだよね。
最初からそういうつもりで読んでいればまだよかったのかもしれないけど、長編のつもりでいたから、風呂敷広げておいてこれでおしまいかい?!と、肩透かしをくらった気分。

この前に読んでいた「古書の来歴」がとっても濃ゆい豊かなフィクションだっただけに、薄いなぁ…という印象をぬぐいきれなかった。
うーん…残念。