歪み真珠

歪み真珠

★★★★

読み手を選ぶ作品だと思う。そして私はきっと選ばれてない…。しくしく…。
でもいいの。半分ぐらいも理解できていなくても。
「ラピスラズリ」を読んだ時にも思ったんだけど、理解はできなくても味わうことはできたから、いい。そんな気分。

星４つなのは、自分には理解しきれなかったら「けっ。わかんねぇよ。バカヤロー」の４つではなく、「私には理解できませんでした、すみません」の４つです。
…って、なんか言い訳がましい。

岸田今日子のあとにこれを読んで、もう魔女パワーに圧倒された感じ。
怖くて鏡を見れなかった。＞なんか恐ろしいモノが映ってしまいそうで。

この本は、寝るときに布団の中で読むと最高。
現実と幻想の境界があっという間になくなって、言葉自体は頭に入ってこないんだけど、イメージだけが強烈に頭に残って、もれなく悪い夢が見れます。