りつこの読書と落語メモ

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戸村飯店青春100連発

戸村飯店青春100連発

戸村飯店青春100連発

★★★★★

大阪の下町にある中華料理店・戸村飯店。この店の息子たちは、性格も外見も正反対で仲が悪い。高3の長男・ヘイスケは、昔から要領が良く、頭もいいイケメン。しかし地元の空気が苦手で、高校卒業後は東京の専門学校に通う準備をしていた。一方、高2の次男・コウスケは勉強が苦手。単純でやや短気だが、誰からも愛される明朗快活な野球部員。近所に住む同級生・岡野に思いを寄せながら、卒業後は店を継ぐつもりでいた。
春になり、東京に出てきたヘイスケは、カフェでバイトをしながら新生活をはじめる。一方コウスケは、最後の高校生活を謳歌するため、部活引退後も合唱祭の指揮者に立候補したり、岡野のことを考えたり、忙しい日々を送っていた。ところが冬のある日、コウスケの人生を左右する大問題が現れて……。

ああ、いいね、これ。こういう小説、大好き。
見た目も性格も正反対の兄弟。一緒に住んでいる間は仲も悪くて接点もなく理解しあえなかったのに、いなくなってふと思う。「兄ならこういう時どうしただろう?」。そしておとうとに興味のかけらも示していなかった兄が、そんなおとうとを気づかう。

私にはきょうだいがいないから、そういう感覚はよくわからないんだけど、でもこの小説を読んで「きょうだいっていうのがこういうものなのだったら、きょうだいって結構いいなぁ」って思った。
うちのムスメたちも、今は結構接点がない感じだけど、これぐらいの年になってこんな風な関係になってくれたら、親としたらもうバンバンザイだなぁ…。

小さな物語だけど、こういうモノを信じて、生きていきたいね。こういう小説がばんばん売れてばんばん読まれるといいね。