りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

時の娘 ロマンティック時間SF傑作選

 

時の娘 ロマンティック時間SF傑作選 (創元SF文庫)

時の娘 ロマンティック時間SF傑作選 (創元SF文庫)

★★★★

時という、越えることのできない絶対的な壁。これに挑むことを夢見てタイム・トラヴェルというアイデアが現れて一世紀以上が過ぎた。時間SFはことのほかロマンスと相性がよく傑作秀作が数多く生まれている。本集にはこのジャンルの定番作家といえるフィニイ、ヤングらの心温まる恋の物語から作品の仕掛けに技巧を凝らした傑作まで名手たちの9編を収録。本邦初訳作3編を含む。

昔からタイムトラベル物が大好きなんだけど、これを読んで「ロマンティックだから好きだったのか」ということに気がついた。ぐわっ。恥ずかしいっ。
「リプレイ」「タイムトラベラーズワイフ」「ある日どこかで」「ターン」…そうか。確かに時をめぐる物語と恋愛はとても相性がいいのだなぁ。

ここには9編の短編がおさめられているんだけど、中でも一番好きだったのがロバート・F・ヤングの「時が新しかったころ」。
これくらいドキドキさせてほしいよね。ロマンティックをうたうのなら。
でも時をめぐる物語はできれば長編でじっくり味わいたいな。私は。