りつこの読書と落語メモ

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やんごとなき読者

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★★★★

【出版社重版中・6月3日出来!】飼い犬が縁で、読書に目覚めた女王エリザベス二世。読書は彼女に喜びと、ひとつの疑問をもたらした。女王ではない、「わたし」の人生とは、何……? 英国ベストセラー小説、各紙誌書評絶賛!

これは楽しい!
エリザベス女王がある日突然読書にはまり、本の世界にのめりこんで公務もおろそかになり、側近の顰蹙を買い読書妨害作戦にあう…。

あんまり本にのめりこむと、現実の生活がもうどうでもよくなっちゃうから、ちょっとキケンなんだよね。
本を読んでいる姿ってちょっと他人を拒絶しているようでもあるんだよね。
本を読んで何かを得るとかそういうことはないけれど、出会った言葉が自分に力を与えてくれたり、今まで気付かなかったことに気付かせてくれたりすることってあるよね。
と、本が好きな人なら「わかるわかる」「あるある」とうなづけるエピソードがいっぱい。

そしてジェイン・オースティンの社会的区別が女王にとったらあまりにも些細でどうでもよく思えたり、ヘンリー・ジェイムズを読んでイラっときたり。なんかとってもかわいいんだよなぁ…ここに描かれている女王様。
これを読むと、イギリス国民にとったら女王様っていうのは基本的には「愛すべき存在」なのかなぁ、と思う。愛されてなかったらこんな風には描かれないよなぁ…。