りつこの読書と落語メモ

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イエメンで鮭釣りを

イエメンで鮭釣りを (エクス・リブリス)

イエメンで鮭釣りを (エクス・リブリス)

★★★★★

アルフレッド(フレッド)・ジョーンズ博士は、研究一筋の真面目な学者。水産資源の保護を担当する政府機関、国立水産研究所(NCFE)に勤めている。ある日、イエメン人の富豪シャイフ・ムハンマドから、母国の川に鮭を導入するため力を貸してもらえまいかという依頼がNCFEに届く。フレッドは、およそ不可能とけんもほろろの返事を出すが、この計画になんと首相官邸が興味を示す。次第にプロジェクトに巻き込まれていくフレッドたちを待ち受けていたものは?手紙、eメール、日記、新聞・雑誌、議事録、未刊行の自伝などさまざまな文書から、奇想天外な計画の顛末が除々に明らかにされていく。前代未聞の計画に翻弄される人々の夢と挫折を描く、ほろ苦い笑いに満ちた快作。ボランジェ・エブリマン・ウッドハウス賞受賞作。

わははは。変な小説だー。
ギャグのようなんだけど大真面目で、シニカルなようでいてハートに響いてくるストレートなメッセージがあって、喜劇のようだけど悲劇。
好きだよー、こういう小説。

「私はそれを信じる、なぜならそれが不可能だからだ」

信じることができたら人生は変わる。
それが他人には「失敗」に見えたとしても。