りつこの読書と落語メモ

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玩具の言い分

玩具の言い分

玩具の言い分

★★★★

「わたし」を脱いで裸になりたい。シャレにならない大人の事情―朝倉かすみが贈る、ほろ苦くもエロティックな恋愛短編集。

軽いけど、これ結構好みだった。
だいたい30代〜40代の女性が主人公だからだろうか。どの恋愛も結構生々しくてとってもリアル。

1作目の「グラン・トゥーリズモ」がとても好きだ。
特にラストがいい。
こういう方向に向くとは全然予想していなかったので、とてもびっくりして、にやけてしまった。 反対側に向いていく小説はたくさんあると思うんだ。だけどこれは意外だよなー。でもいいなぁ。

一番好きだったのが4作目の「小包どろぼう」。
これ、わかるなぁ。
主人公の茂美がすっごく好きだ。こういう女性を「アラサー」とか「負け組」っていう安直な言葉でまとめないでほしいよなぁ。

若くないから純粋じゃないかっていうとそんなことはなくて。
むしろ、傍目には「イタイ」と言われてしまうくらい、不器用だったり純粋だったりするのだよなぁ。