りつこの読書と落語メモ

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アレグリアとは仕事はできない

アレグリアとは仕事はできない

アレグリアとは仕事はできない

★★★

品番YDP2020商品名アレグリア。どうしてこんなに使えない機械を入れたんだ? 1台のコピー機が社内の人間関係をあぶりだす。そして事態は思いもかけない方向に発展し…。
表題作に加え「地下鉄の叙事詩」収録。

これ、タイトルが秀逸だよなぁ。もとのタイトル(「コピー機が憎い!!」)だったら多分読もうと思わなかったもの。身もふたもなさすぎて。

津村紀久子さんは今も会社員をやっていて、会社が面白いから(ネタにも困らないし)作家に専念するつもりはないということをインタビューで読んだんだけど、確かに会社に行っているリアルな日常が描かれた小説であった。

中篇が2つ入っているんだけど、2作とも「あるあるある」「わかるわかるわかる」で、特に「地下鉄の叙事詩」のほうは、あまりにリアルでちょっと息が苦しくなってきたよ。
満員電車という極限状態の中で保たれるぎりぎりの秩序と、一線を越えた暴力的な行為(痴漢も含む)と、それに遭遇した時の自分の中からどろどろ〜とわきあがってくる狂気。
面白いより、「あーーなにもこんなもんをわざわざ読みたくないや」が勝ってしまったので、大好きな津村さんだけど★みっつで。