りつこの読書と落語メモ

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ミスター・ミー

ミスター・ミー (海外文学セレクション)

ミスター・ミー (海外文学セレクション)

★★★★★

これは面白かった!!楽しかった!!大好き。こういう小説。
昨年読んだ「ラナーク」とか「ミス・フォーチュン」に匹敵する面白さ。こういう奇想天外ってホンヤクモノならではだと思う。だからやめられないんだなぁ。
まずタイトルがいいよね「ミスター・ミー」。しかも実はこのミー、Meeなんだよね。変形してるの。で、またこの表紙がいいんだ。

浄書で糊口をしのぐ十八世紀のふたりの男、フェランとミナールと謎めいた原稿の物語、ルソー専門のフランス文学教授が教え子への恋情を綴った手記、老人ミスター・ミーのインターネット奮闘記、この三つの物語のそれぞれがロジエの『百科全書』を軸に縒り合わされ、結ばれ、エッシャー的円環がそこに生まれる。

この小説は交互に進行する3つの物語から成っている。時代もばらばらなら、出てくる人たちもばらばらで、最初は「???」なんだけど、徐々に物語が交錯しはじめていくのが、もうたまらなく面白い。
ミー氏の魅力的なことといったら!!