りつこの読書と落語メモ

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ラジ&ピース

ラジ&ピース

ラジ&ピース

★★★★★

当てのない漂流の果てにたどり着く場所は? 他人とはうまくつきあえない、幼い頃から自分に自信がない女性がたどり着いたのは、北関東の町。ラジオの電波を通じて感じる見えない人々の温度。最新小説。

面白い。好きだぞ、なんか。
最近こういう小説が結構好きだ。ちょっと前だったら「だからなに?」って思ってたかなぁ。やっぱり今と同じく、なんかわからないけど好き!って思ってたかなぁ。

2話入っていて、1作目が「ラジ&ピース」。
自分の容姿にコンプレックスを持っている野枝。契約社員として群馬のFM局のDJになり、「ラジ&ピース」という番組を担当する。
人付き合いらしい付き合いもなく、恋人も今までの人生で1人しかいたことがなく、その恋も自分の殻を破ることのないまま終わらせてしまい、どんな時もがちがちの鎧をまとっているような野枝。
だけどマイクの前にいるときだけは、ふわっと肩の力が抜けてオープンになる。そんな彼女のラジオには固定のファンもいる。

いつも不機嫌でネガティブで頑なな野枝なんだけど、なぜか読んでいて全然嫌いになれない。
ネガティブで冷めていて憎らしいんだけど、なんか小気味いい。
頑なな野枝がちょっとだけほぐれていくのがとても気持ちよくて爽やかでステキだ。

2作目の「うつくすま ふぐすま」はもっと短くてとりとめがないんだけど、私これ好きだー。

この名前さえなければ、もうすこしまじめ腐ったオンナになれた気がするんだけど。なんにせよ、ふざけたオトナになりました。

この一文にしびれたわー。好き好き。

で、なんか最近どの本読んでも面白い面白い言ってるみたいなんだけど。
実はこれらはだめでしたの…。

コールドゲーム

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愛執

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ハローサマー、グッドバイ (河出文庫)

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