りつこの読書と落語メモ

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神様

神様 (中公文庫)

神様 (中公文庫)

★★★★★

くまにさそわれて散歩に出る。川原に行くのである―四季おりおりに現れる、不思議な“生き物”たちとのふれあいと別れ。心がぽかぽかとあたたまり、なぜだか少し泣けてくる、うららでせつない九つの物語。デビュー作「神様」収録。ドゥマゴ文学賞紫式部文学賞受賞。

私にとったらこれで2冊目の川上弘美
表題作「神様」は、この人のデビュー作だったのだな。

私は圧倒的に翻訳本の方が好きなのだが、それは多分フィクション度が高いからなのではないかと思う。 日本の小説はあまりにも身近でリアルでちょっと物足りなく感じることがある。もちろんそうでない作品もたくさんあるし、えばって言うほど日本の小説を読んでいるわけではないし。
でも今のちょっと弱っている状態には翻訳本より日本の小説のほうがぴたっとくるのかもしれない。この本をよんでそう思った。

くまにさそわれて散歩に出る。

いきなりこの書き出しでハートを鷲づかみにされる。他の作品も不思議な生き物が出てきて、なんとも愉快。だけどちょっと寂しくて、でも温かくて、気がつくと涙が出てしまっているのだ。ああ…なんかものすごく慰められた。この小説に。
この本は私が好きで読んでいる大学生クン(多分)の読書ブログで紹介されていた。教えてくれてありがとう。とこんなところでひっそり感謝する。