りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

蹴りたい田中

蹴りたい田中 (ハヤカワ文庫 JA)

蹴りたい田中 (ハヤカワ文庫 JA)

★★★★

第二次大戦下で鬱屈する少年兵たちの、複雑な心象を描破した珠玉作「蹴りたい田中」で第130回茶川賞受賞後、突如消息を絶った伝説の作家・田中啓文。その稀有なる才能を偲んで、幼少時から出奔までの偉大なる生涯を辿る単行本未収録作8篇+αを精選、山田正紀菅浩江恩田陸などゆかりの作家・翻訳家・編集者らによる証言、茶川賞受賞時の貴重なインタビュウ「未到の明日に向かって」までを収録した遺稿集。

もうどうすりゃいいの?と言いたいほどの脱力ぶり…。一番笑ったのが朝倉久志の証言。朝倉久志っていうのが絶妙だよなぁ。たまらん。