りつこの読書と落語メモ

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犬博物館の外で

犬博物館の外で (創元推理文庫)

犬博物館の外で (創元推理文庫)

★★★★

おれはハリー・ラドクリフ、天才建築家だ。天才だから何をやっても許される。そう、おれはとっても嫌なやつらしい。それでも、ふたりの女と適当によろしくやってる。ある日、中東の偉いスルタンから仕事の依頼が来た。犬の博物館を建てろだと。はじめは断ってたんだが、だんだんその気になって…。ひとりの男の歴史を超えた壮大な使命を描き、キャロルの新境地を示す問題作。英国幻想文学大賞最優秀長編賞受賞。

大好きなジョナサンキャロル。もう翻訳されているものは全部読んじゃったよ〜と思っていたんだけど、これを忘れてた。というか、前の読んだやつもすでにほとんど忘れてしまっているので、もう一度読み直したいなぁ…。読んだことを忘れて2回読んだ「天使の牙から」をかろうじて覚えている程度だからな。今度読み直す時は、ちゃんとした順番で読み直したい。登場人物や出来事がシンクロしているから、それらもちゃんと味わいつくしたい。それには間髪いれずに読んだ方がいいのかも。なにせ3歩歩くときれいに忘れる鳥頭…。

私、これ最初は「大」博物館だと思っていたんだよね。でも「大」じゃなくて「犬」なの。原題がoutside the dog museum。天才建築家が中東のスルタンから犬の博物館を建ててくれと依頼され、その依頼を受けるくだりから、なんじゃこりゃ?!なキャロルワールドが繰り広げられていくのだ。

とはいえ、私は他のキャロル作品に比べると、これは「好き好き大好きーー!」と叫びだしたいほど、ではなかったかな。理解しづらく思えるところが結構あった。ちょっと宗教色が強かったせいかもしれない。