りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

さよなら、ビビアン

さよなら、ビビアン

さよなら、ビビアン

中国で累計50万部を突破しベストセラーとなっている若手女流小説家の本邦初訳。通俗的恋愛小説の形をとりながらも若者たちの空虚感を見事に描き出すその作風は、江國香織さんや角田光代さんなどの作品にも通じる。

作者アニー・ベイビーは中国インターネット文学の先駆者で、これは彼女が25歳の時に発表した作品集で、都会に暮らす女子学生、OLたちから熱烈に支持されたらしい。

描かれるのはどこまでも果てしなく続く虚無。登場人物はみな美しくて透明で孤独で無気力でからっぽ。こんなもののどこが面白いのか、どこに共感できるのか、私には全く理解できん…。これを読んで「ああ。私と同じ!!!」と共感する若者がたくさんいるのであれば、世の中ほんとにお先真っ暗だと思う。
2/3ぐらい読んだところでもうやめた。時間の無駄。(あくまで私にとったら、ってことだけど)