りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

たらいまわし本のTB企画第38回 「何か面白い本ない?」という無謀な問いかけに答える

たらいまわし本のトラックバック企画、略してたら本。今回は私が主催者をつとめさせていただきます。指名してくださったざれこさん、ありがとう!!そしてoverQさん、抽象的なテーマなのにこんなにもぴったり素敵なバナーを作ってくださって、ありがとうございます。

たらいまわし本のトラックバック企画については、こちら。そして次回は、奇妙な世界の片隅でのkazuouさんが主催者をやって下さることになりました。ありがとうございます。

さて、今回のテーマは、「何か面白い本ない?」という無謀な問いかけに答える です。

本好きの人なら一度は言われたことがあるのではないでしょうか、このセリフ。こんなことを言われても、その人がどんな本を好むのかも、今までどういう本を読んできたのかも、何を面白と思うのかもわからなければ、答えようがありません。それでもこう聞かれたら、何が何でも面白いと言わせる本を紹介したい!この挑戦を受けて立ちたい!と思いませんか?

普段本を読まないあの人でも、「登場人物の名前がなかなか覚えられなくて…」と言っているあの人でも、「携帯があれば本なんかいらない」と言っているあの人でも、寝食忘れて読んでしまうぐらい面白い本。本の世界から離れたくない、読み終わりたくないと思うくらいの面白い本。あなたにはそんな本がありませんか?
というわけで今回のテーマはこれです。「何か面白い本ない?」。


で、私のとっておきの面白い本たち。
まずは、ケン・グリムウッドの「リプレイ」。

リプレイ (新潮文庫)

リプレイ (新潮文庫)

ベタですか?ベタですよね…。実はこの本こそは私が昔「何か面白い本ない?」と聞いて教えられた本なのであります。これを読んだときの「うわっ!!」と声が出るくらいのわくわく感は今も忘れられません。
めったに本を読まない、めったなことでは感動しない人にもぜひ薦めたい。但しこれ、薦める相手を間違えると、「こういう話は許せん!」と怒られてしまうので注意が必要です。


それからこれ。クリストファープリーストの「魔法」。

魔法 (ハヤカワ文庫FT)

魔法 (ハヤカワ文庫FT)

今でこそクリストファー・プリースト大好物の私なのですが、当時はクリストファープリーストがどういう作品を書く人なのかも全く知らず題名に惹かれて「なんだろ?」と手にとって読みました。予想だにしなかったこの展開に心の底から感激しました。だからこの本については、全く何の前提知識も先入観も持たずに読んでほしい。そして私と同じように驚いて魅了されてほしい。但しこの本も薦める相手を間違えると怒られる可能性大です。


宮部みゆきの「火車」。

火車 (新潮文庫)

火車 (新潮文庫)

これは定番中の定番でしょうか。宮部みゆきは読み出したら止まらないかっぱえびせんのような作家ですが、その中でも私がダントツに好きなのがこの作品です。こんなミステリー、他にあったでしょうか。但しこの本も薦める相手を…(以下略)。

ジョナサン・キャロルの「天使の牙から」。

天使の牙から (創元推理文庫)

天使の牙から (創元推理文庫)

ああ…身もだえするほどジョナサン・キャロルが好きです。中でも好きなのがこの作品。これも「魔法」同様、真っ白な状態で読んでほしい。そして私と同じように驚いて泣いて笑ってほしい。但しこの本も薦める相手を…(以下略)←こればっかやなぁ…。

そして最後にこちら。アン・タイラーの「もしかして聖人」。

もしかして聖人

もしかして聖人

アン・タイラーの作品はどれも好きでどの作品にも思い入れがあります。こういう場合に私はいつも「ここがホームシックレストラン」を推してきたのですが、今回はこれにしました。家族の家族にしかわからない奇妙さを描かせたらアンタイラーの右に出る作家はいないんじゃないかと勝手に思っているのですが、この作品は中でもちょっと苦くて悲しいけれど抱きしめたくなるような素敵な物語です。思っているより甘くないから読んでみて!と、あの人やこの人に薦めたい。


…というわけで、結局私がとっておきの大好きな本について熱く語って終わってしまったような気がしないでもないですが、あー楽しかった。本好きの方たちが、いったいどんなとっておきの本を紹介してくれるのか、どきどきわくわく待ちたいと思います。よろしくお願いします。

トラックバックができないということが何度もあってヘルプを調べていたら
はてなダイアリーでは、トラックバック送信元ページに送信先ページへのリンクが含まれる場合のみトラックバックを受信します。これは、トラックバックスパムなどに回避するための仕様です。」というのを見つけました。
どうやら、トラックバックを送ってくださる記事にこちらの記事へのリンクがはってないと、トラバを受け付けないような仕様になっているようです。トラバを行う記事にこちらの記事へのリンクをしていただくと、おそらくできるようになると思います。
ご面倒をおかけしますが、よろしくお願いします。