りつこの読書と落語メモ

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精霊の守り人

精霊の守り人 (新潮文庫)

精霊の守り人 (新潮文庫)

★★★★★

帰りの電車で読む本がなくなってしまったので、お昼休みに会社の近くの本屋であわてて買ったのがこれ。まだ図書館本で読んでない本が2冊あるので先にそちらを読まなければと思いつつも、読み始めたら面白くてやめられなくなってしまった。
いやー面白い。昔、十二国記にはまった時期があったのだが、それにも似たものがあるような。とても人気のあるシリーズらしいが、それも頷ける。

あちらの世界「ナユグ」からこちらの世界「サグ」を見守る精霊は、100年に一度だけこちらの世界の人に宿って新しく誕生するという。精霊が無事に生まれると、そのさき100年は人の世に大きな災害や飢饉がおきないという。

女用心棒バルサは皇子チャグムを偶然助けたことがきっかけで母二ノ妃からチャグムを託される。精霊の卵を宿した息子を父帝が殺そうとしていると言うのだ。自分はもう二度と息子に会えなくなるという覚悟はできているから、チャグムを連れて逃げて欲しいと頼まれたバルサ。帝が差し向ける刺客や精霊の卵を狙う魔物からチャグムを守るため、バルサは戦う。

ファンタジーという分類に入るのだろうか。こちらの世界「サグ」と同時に存在しているあちらの世界「ナユグ」。描かれる世界観がとても厚みがあってそこがとても好きだ。

そして主人公のバルサがとても魅力的だ。30歳の女用心棒って、なんかちょっとあり得ない設定だけど、とにかくかっこいい。剣を向けられても受身をせず立ち向かい、誰よりも勇気があってやさしさもあってユーモアもある。そして彼女を見守る幼馴染で薬草師のタンガがまたいい。まるでオスカルとアンドレのよう(←古い?)。
タンガの師匠で当代最高の呪術師トロガイ、建国神話の謎を解く星読シュガ、たのまれ屋のトーヤ、脇を固める人たちも魅力たっぷりで読んでいて実に楽しい。

これはうちのムスメ(小6)でも十分楽しめるのでは。読ませてみようかしらん。