子どもと読書
- 作者: 金原瑞人
- 出版社/メーカー: すばる舎
- 発売日: 2006/12/18
- メディア: 単行本
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- 作者: 金原瑞人
- 出版社/メーカー: すばる舎
- 発売日: 2005/12/19
- メディア: 単行本
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私は子どもの頃から本が好きだった。私にとって本は、ある時は隠れ蓑で(本を読んでいると父から怒られることがなかった…ような気がしていた)、ある時は先生で、ある時は友達で、ある時は恋人だった。
本を読んだからといって頭が良くなるとか物事の理解が深くなるとか賢くなるとかそういうことはないと思う(←自分を見ればわかる)。それはこれを食べたら痩せるとか賢くなるとか何々に効くとかいうのが嘘っぱちなのと同じことだ。
だけど毎日何気なく食べたり飲んだりしているものが自分の身体を作っているのと同じように、実は読んできた本が自分を作っているのかもしれないとも思っている。
長女が11歳の時、友達関係で悩むことがあった。ずっと仲良くしていた子がある時突然彼女を無視したり陰で悪口を言うようになったのだ。彼女が私にそのことを泣きながら打ち明けてきたとき、「ああ、ついに来たか」と思った。自分が女の子を産んだ時からその日が来るのをずっとおそれていたのだ。
出て行って「私の大事なムスメを傷つけるやつはぶん殴ってやるっ!!!」とすごみたい気持ちと、「これも(長女にとって)大事な勉強なんだ。見守らなくちゃ」とおさえる気持ちと、その両方だった。
結局私がそのときに言えたのは、「そういうことってよくあることなんだよ。私にもあったよ。大人になってもあるんだよ。」「自分がされていやだったことは人にはするな」「つらい時は空を見ろ。そして本を読め」。それぐらいだった。
自分がたくさん本を読んできたからと言って、ムスメに「良い本」をすすめられるかと言ったらそんなことはなく。何か指針が欲しいと思って、買ったのがこれ。これがもうすごく良くて。子どもそっちのけで自分が読んで自分が付箋はっちゃう、みたいな。でもそれが正しい姿なんじゃないか、なんて思ったりするわけで。
長女がこれを読んで「これ読みたい」とリクエストしてきたのがこれら。
- 作者: ジェリー・スピネッリ,Jerry Spinelli,千葉茂樹
- 出版社/メーカー: 理論社
- 発売日: 2001/04
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- 作者: アレックスシアラー
- 出版社/メーカー: 求龍堂
- 発売日: 2004/05
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- 作者: メグ・キャボット,金原瑞人,代田亜香子
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2006/06/03
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今まで日本の小説ばかり読んでいた長女翻訳本にも興味を持ってくれたのがうれしい。朝起きたら顔も洗わず読み、ご飯を食べたらすぐに読み、眠くて目がくっつきそうになりながらも読みたくて読んでいる。そんな姿を見るのもうれしい。
これ、3冊ともすごく面白かったみたい。プリンセスダイアリーは、番外編も読みたいから買っておいてくれ、と頼まれた。
図書カードももらっているし、本ならケチらず買ってやろうと思っていたんだけど、長女の読むスピードが思いのほか速い。こ、これではいくら買ってもおいつかん…。これからはできるだけ図書館を利用するように言っておこう…。