りつこの読書と落語メモ

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銀河ヒッチハイク・ガイド

銀河ヒッチハイク・ガイド (河出文庫)

銀河ヒッチハイク・ガイド (河出文庫)

★★★★★

LINさんのブログを見て目が釘付けになったタイトル、それが「さようなら、いままで魚をありがとう」。
なんて意味不明でなんて素敵なタイトル。このタイトルが頭から離れない。いったいどういう内容なんだ?どこをどうしたら「さようなら、いままで魚をありがとう」になるんだ?
で、読んでみたーいとコメントしたら「シリーズ物なのでまずは銀河ヒッチハイクガイドからどうぞ」と教えていただき、めくるめくSFコメディワールドに足を踏み入れたのである。

銀河ヒッチハイク・ガイド」っていうタイトルもイカしてるよねぇ。現代はThe Hitchhikker's Guide to The Galaxy だからそのままなんだな。

いやはやいやはや、なんなんだ、この面白さとばかばかしさは。まるで映画を見ているよう。いや映画というよりはあれだ。昔、夕方テレビでやっていたアメリカの人形劇みたい。サンダーバードとかそういうやつ。ちょっと安っぽくて観客の笑い声が入ってるやつ。と思ったら、解説を見たらこれはもともとBBCラジオの連続ドラマだったらしい。うーん、やっぱり、と深くうなづく。映画化もされてDVDも出ているようだ。み、見たい…。

銀河バイパス建設のため、ある日突然、地球が消滅。どこをとっても平凡な英国人アーサー・デントは、最後の生き残りとなる。アーサーは、たまたま地球に居た宇宙人フォードと、宇宙でヒッチハイクをするハメに。必要なのは、タオルと“ガイド”―。シュールでブラック、途方もなくばかばかしいSFコメディ大傑作。

内容もさることながら、表現とか会話がいちいちおかしい。それがスペースオペラっぽいんだなー。そしていちいち絵が浮かんできちゃうんだ、鮮明に。
例えばゼイフォード・ビーブルブロックス。頭が二つあって片方の顔はフレンドリーで、もう片方はむっつり。なんかその姿を昔テレビで見たことがあるような気がするんだよなぁ。99%勘違いだと思うけど。この人がやたら激昂しやすくて気まぐれなんだけど、全然怖くなくて魅力的なんだなぁ。
銀河ヒッチハイクガイドの調査員の一人であるフォード・プリーフェクトはベテルギウスから来た宇宙人。迎えが来てくれないばっかりに15年も地球にとどまって、役者志望を装っている。フォードは常に飄々としていてとぼけた味がある。
アーサー・デントは、フォードによって助けられ、銀河の旅に巻き込まれる。いわゆる「巻き込まれ人」。これが実に「巻き込まれ人」らしい「巻き込まれ人」なんだよなぁ。むふふ。
そして唯一の女性 トリリアン。アーサーがとあるパーティで口説こうとしただけのことはあって美人でこの中で唯一冷静。

この4人がドタバタと銀河を旅していくのだが、重度鬱病のロボットあり、とびきりの頭脳と感情を持った宇宙船あり、謎の惑星あり。とにかく盛りだくさんでめちゃくちゃ面白い。深遠なところはまるでないようでいて、結構どきっとするような風刺がきいているところもあり、哲学的な部分もあり…。

そして私が心惹かれたあのフレーズ「さようなら、いままで魚をありがとう」の意味もこれを読んでわかったよ。くーー。たまらん…。シリーズの続きをはやく読みたい!でももったいないから、ちょびちょび楽しみたいとも思う。