りつこの読書と落語メモ

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サフラン・キッチン

サフラン・キッチン (新潮クレスト・ブックス)

サフラン・キッチン (新潮クレスト・ブックス)

イランの将軍の娘として生まれ、父の逆鱗に触れ国を追われて英国へ送られたマリアム。英国人の夫と娘に恵まれ平穏な暮らしを築いていたが、ある出来事をきっかけに40年間封印していた過去が蘇り、家族を捨てて一人故郷に帰る。
母であるマリアムと娘のサラ2人の視点から、家族の苦悩と愛情を描いた作品。

うーー。いかにも私が好きそうな題材ではあるんだけど、だめだ、だめだった…。どうしてもマリアムのことが好きになれなかった。どんな過去を突きつけられても、私はこの人のしたことをゆるせそうにないなぁ…と思いながら読んでいたんだけど、やはり最後まで好きになれなかった。サラは母をゆるすけれど、私はゆるせなかった。もちろん、マリアムの父がマリアムにしたこともゆるせないけど…。それでもなぜ?と思わずにいられない。

おそらく私が「母」の気持ちではなく「娘」の気持ちに感情移入しすぎたせいもあるのかもしれないなぁ。
登場人物を好きになれなかったことを抜きにしても、メロドラマっぽさが鼻について、小説としても好きになれなかったなぁ…。