蜂の巣にキス
- 作者: ジョナサン・キャロル,浅羽莢子
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2006/04/22
- メディア: 文庫
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待ちに待ってたキャロルの新作。
「蜂の巣」というのは、死んだ少女のあだ名。30年前に殺され、「ぼく」が死体を発見した美少女だ。作家である「ぼく」は、スランプ脱出の望みをかけ、30年前の事件の真相を探り小説を書くことを試みるのだが…。
なんたってキャロルだから、何が起こっても不思議じゃない。
好きになった女が実は悪魔だったり(あるいは天使だったり?)30年前に殺された「蜂の巣」自身だったりしても、なんら不思議じゃないわけで、この小説はどちらの方向に転ぶのか?最後の最後までわからずに読めてしまうのが、キャロルの小説の醍醐味なのだと思う。
だから、キャロルの小説の感想を書くのはとてもむずかしい…。
すごく面白いの!ぜひ読んで!ということは伝えたいけれど、「こんな風な小説だから」というのは一切言いたくないから。キャロルの小説は真っ白な状態で読んでほしいから。とにかくおすすめです。