村上朝日堂はいかにして鍛えられたか
- 作者: 村上春樹,安西水丸
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1999/07/28
- メディア: 文庫
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おおっ。4ヶ月ぶりの投稿…。それだけ本を読んでいなかったのだな、私…。
ようやくちょっと本でも読んでみようかなという心の余裕が出来初めてきたので、とりあえず読みやすいものを、ということでこれ。
実はあまり読んだことがない>村上春樹。
でも好きだ。大好きだ。だからこれから少しずつ読んでいこうと思う。
前に読んだ「辺境・近境」がとてもよかったので、この人のエッセイは小説とはまた違った味わいがあっていいんだよなと知っていたのと、rさんが読んで「面白かった」と書いていたので読んだんだけど、ああ…いいね、この人。好きだ。
いい人なんて私が言うといかにも薄っぺらい感じになっちゃうけど。でもなんていい人なんだろうと思う。なんてフツウの人なんだろうと思う。なんてステキな人なんだろうと思う。
混み混みの通勤電車の中でちょっとの隙間を見つけてこの本を広げて読んでいるとき、とても幸せだった。殺伐とした気持ちがほぐれていく気がした。ああ、こんな人が身近にいて話ができたらいいなぁと思った。うう、私やっぱりちょっと弱ってる?いま?
裸で家事をする主婦の話とか、ラブホテルのトンデモナイ名前の話とか、思わず「ぐふっ」とふきだすような話もたくさんあったんだけど、ここにあった空中浮遊する夢の話!私もちょくちょく見るんだよ。小さい頃からいつも同じパターンで。
私の場合は、飛びたくないのにどんどん高く飛んじゃうの。ぴょーんぴょーんってどんどん加速がついて高く飛び上がって行って、気がつくと電柱の上とか屋根の上にいて、「うわーりっちゃんすごーい」とかって言われるんだけど、自分では飛び上がる高さを制御できないから、これ以上高くは行きたくない…と思っていても、どんどん高く行っちゃって…あんまり気持ちいいって感じじゃないんだよなー。
なんてことを、ムラカミさんに直接話しできたらいいのになぁ。なんて思いながら読んでいた。