りつこの読書と落語メモ

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どんがらがん

★★★★


ブラボー!奇想コレクション
毎度毎度になってしまいそうだけど、ブラボーとしか言いようがないからブラボーというよ、奇想コレクション

もともとSF好きじゃない私でも、どれも面白い!と思えるのは、おそらく選出がすばらしくいいからじゃないかと思うんだよ。それってすごいことだと思うんだよ。

この「どんがらどん」は、殊能将之が編集だよ。殊能将之っていえば「ハサミ男」でしょ?え、ええ?なんかそれってすごくない?…って思わずあほなギャルみたいな口調になっちゃうぐらいの衝撃だよ。すげー。

高尚にして低俗、前衛にして大衆的。一言でいえば「変な小説」。
解説で殊能将之さんはそう書いているけれど、確かにそうだ…。一言でいうのがとても難しい作品ばかりだ。なんつうか…私が一言でこれらの作品を表現するとしたら…び、微妙?>あーボキャ貧。

「変な話」が多いんだけど、そこには確かに作者の信念やちゃんとした考えがあるんだよ。だからすごい力がある。確信がある。それがすごい魅力だ。

不条理みたいなのに普遍的。冷酷そうでいて人情味がある。共感できそうなのに拒否反応が出る。うまい!と思うと下手。
なんかそういうアンバランスがあるんだな、これらの作品には。
そして、アンバランスって嫌だと思うけれど妙に惹かれる、目が離せなくなる。そんな感じかなぁ。

私がこれらの短編の中で好きだったのは、「さあ、みんなで眠ろう」。
ああ…「甘ちゃん」でいいさっ。