時計を巻きにきた少女
- 作者: アンタイラー
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 1994/09
- メディア: 単行本
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★★★★
図書館に行けていないので、家にある本を読んでいる。私にしたら珍しい再読週間。
大好きなアンタイラー。特に内容を覚えいない本を順番に読んでみようと思って今回はこれ。
モーガンさんにしてもそうだけど、この小説も多分私の中ではあまり「アンタイラーらしくない」と思った作品だったんだろうな。
多分読んだ当初、ちょっとがっかりしたんだと思う。
「うわ、いいなぁ」「あーわかるなぁ」と共感する部分が、おそらく他の作品に比べて少ないのだ。でも今はこれも好きだな。
あんまり魅力的と思えない登場人物のことも今は共感できる。
特にエマーソン夫人。
プライドが高くて猜疑心が強くて扱いづらいけど、彼女の寂しさとか弱さがいとおしいというかいたいたしいというか。エマーソン夫人に共感できるなんて、私も歳をとったってことなのかな。