モーガンさんの街角
- 作者: アンタイラー
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 1995/05
- メディア: 単行本
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前に一度読んだんだけど、その時はいまひとつ面白いと思えなかった。
久しぶりに再読して、前はあんまり好きになれなかったモーガンさんが大好きになったよ。年のせいか?
外から誰かのことを見ているのがすきで、自分じゃない誰かになりきるのが好きなモーガンさん。とっちらかった自分の家庭と人生をそんなに悪くはないと思いながらも、何か間違っているような大事な何かを忘れているようなそんな気持ち。
そしてそんなモーガンさんが恋をして。
そんな風に恋をしてしまう気持ちもわかるし、それが意外な展開を見せて、でも決してロマンチックでも美しくもなくて‥。
でもやっぱり悪くないんだなぁ。
「うわ、わかる」とか「いいなぁ‥」とかみしめてしまうようなセリフや場面があって、やぱり大好きアンタイラー、という結論なのでした。