りつこの読書と落語メモ

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愛の饗宴

愛の饗宴

愛の饗宴

★★★★★

チャールズバクスターの短編集は読破しているけど、あまり深い印象が残っていない。だからこれも「お、バクスターの長編?」と借りたけれど、そんなには期待していなかった。
しかもこの邦題だしね。「愛の饗宴」ってあなた‥みたいな。

でもこれがとっても面白いのだ。フツウの人々が語る愛についての物語を作者が聞いて書きとめるというスタイルなんだけど、最初は「あんまり好きになれないなぁ」と思っていた登場人物たちのことが、読み進めるにつれて好きになっていく。

クロエがいいなぁ、実にいい。こういう女の子いるかもなぁと思いながら、ラリちゃってるんじゃない?と思いながらも、でも彼女が言う通り女神なのかもしれないという気にもなったり。じんわりと伝わってくるものがある小説だった。