りつこの読書と落語メモ

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体の贈り物

体の贈り物

体の贈り物

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この人が翻訳しているならきっと面白いんだろうと思って読む翻訳家。それが私の場合は柴田元幸、中野恵美子、古屋美登里だ。

レベッカ・ブラウン柴田元幸がこんな風にもてはやされていなければきっと翻訳されなかった作家だろう。それを思うと、ありがとう柴田さん、と思わずにいられない。

レベッカ・ブラウンは柴田さんが監修したアンソロジーで初めて読んで以来ずっと注目していた作家。 いやそれにしてもこんなに素晴らしい作品を書く女性だったとは‥。

エイズに冒された人たちを看護する女性の立場から描かれたこの作品。状況的には何の救いもなければプラスの要素もないのに、それらを全て「贈り物」と肯定的にとらえる視点がすばらしい。 電車で読んでいて何度も涙があふれ出てしまって困った‥。