りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

インディアン・キラー

インディアン・キラー (海外文学セレクション)

インディアン・キラー (海外文学セレクション)

★★★
「リザベーションブルース」が面白かったので、2作目にもチャレンジ。

ここに描かれているのは、私たちが本で読んできた神秘の世界を生きているようなインディアンたちではなく、 インディアンとしてのアイデンティティの喪失という問題を抱えた若い世代のインディアンたちだ。

「リザベーション・ブルース」では少しコミカルに描かれていたが、この作品ではインディアンキラーという殺人者を軸に物語がすすめられ、全体に絶望感と喪失感が漂っている。

現代をインディアンとして生きていくことはこれほどまでにしんどいことなんだろうか。