東野圭吾]毒笑小説
- 作者: 東野圭吾
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 1999/02
- メディア: 文庫
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その名の通り、毒があって笑える短編集。
どこが面白いの?と首をひねるような話もあったけど、思わず、顔がにやけてしまうような話もあった。
手作りの品を次々押し付ける、「手作りマダム」。
いやこれ、痛いわー。あいたたー。気をつけよう、わたし…。
「栄光の証言」
これもおかしかった。
ぱっとしない誰からも話し掛けられない中年男が、ある日殺人現場を目撃して、証人になり、、という話。
わかるわかるその気持ちと共感し、あーどうするんだーとどきどきして、最後はまぬけ加減に爆笑。
あと表現が私のつぼにはまったものも結構あった。「花婿人形」の、花嫁を見た時の印象など、電車の中で笑いをこらえきれなかった。
京極夏彦との対談で、「秘密」は笑わせるつもりで書いたと言っていたのが、面白かった。
私はあれを読んでかなり泣いたから。