名もなき墓標
- 作者: ジョンダニング
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1999/12
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログ (7件) を見る
「死の蔵書」「幻の特装本」を書いたジョン・ダニングの作品。こちらの方が先に書かれたようだ。
サーカステントで火災が発生し多くの犠牲者が出た。その中に、誰もひきとりに来ない少女の遺体があった。誰かに連れられてサーカスに行ったであろうに、なぜ親が引き取りに来ないのか。
新聞記者ウォーカーは独自に調査をすすめ、少女の母親とおぼしき女性をつきとめる。それが20年近く前の衝撃の事件を掘り起こすことになり、彼の身にも危険が迫る‥という内容。
なかなか勢いのあるサスペンス。次々と謎があらわれて、どんどん事件に巻き込まれて行くというのは、ジョン・ダニングの得意技なのかしら。
でもやはり私は、「死の蔵書」のほうが面白かったな。
主人公の魅力という面でも、ちょっとおちるような気がした。