りつこの読書と落語メモ

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悪意と憂鬱の英国式週末テニス

★★★★
すごい邦題。原題は「The Tennis Party」。

ロンドンの証券会社に勤める営業マンが、営業目標を達成しようと、週末のテニスパーティを企画。屋敷に友人を招いて、テニスを楽しみながら、金融ファンドを売りつけようという作戦を立てる。
かくして、階級も金銭感覚も違う4組の男女が入り混じって、大波乱がまきおこる、、。

成りあがりそのもののパトリック・チャンスと、ど派手な妻キャロル。博士論文を完成させるために今は無給のスティーヴンと尽くす妻アニー。逆玉に乗ってすっかり上流階級の仲間入りをしたチャールズと、育ちのいい妻クレシダ。そして、どんな手を使ってもテニスに勝とうとする小金持ちのドンと娘のヴァレリー。

みんな一癖も二癖もあるような人物ばかり。

作者はイギリス人なのだが、たしかにディヴィッド・ロッジなんかにも通じるような、小気味いいブラックジョークというか、軽いノリのちょっと変わった小説。

まるで舞台を見ているようだったよ。