りつこの読書と落語メモ

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ハイペリオンの没落

ハイペリオンの没落〈上〉 (ハヤカワ文庫SF)

ハイペリオンの没落〈上〉 (ハヤカワ文庫SF)

ハイペリオンの没落〈下〉 (ハヤカワ文庫SF)

ハイペリオンの没落〈下〉 (ハヤカワ文庫SF)

★★★★★

前作が「静」とすれば、本作は「動」。前作でなげかけられた謎が次々に明らかになってゆく。また、前作は巡礼者側の視点のみだったのに対して、本作は3つの視点から描かれていて、これがまた臨場感があって面白い。

本作では、「私」=ジョセフ・セヴァーンという人物が登場する。彼は詩人キーツ(またしても!)の復元人格。彼は夢で7人の巡礼者のことを見ることができる。彼はいったい何者なのか。

そして前作で、なぜハイペリオンへ向かっているのかを語った6人の巡礼者(1人は途中で行方不明)が、実際にハイペリオンに足を踏み入れて、果たしてどういう結末になるのか。彼らの抱えていた問題は解決するのか。

一癖も二癖もあるような人物が多いのに、彼らの友情もあったりしてに後半部分はじーーんとしながら読んだ。

いやあ、すごい作品だー。7人の巡礼者の1人1人についてでも、もう少し薄く伸ばして本が7冊書けるんじゃないかっていうくらい。

「次はどうなる?」という気持ちに駆られて、怒涛の勢いで読みすすんでいたので、理解しきれていない所もあったような気もしている。