りつこの読書と落語メモ

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辺境・近境

辺境・近境 (新潮文庫)

辺境・近境 (新潮文庫)

★★★★
SINRA等に連載していた旅エッセイ。はじめて村上春樹のエッセイを読んだけど、こんな柔らかい文章を書くんだ?とびっくり。小説のイメージとずいぶん違う。

無人島ですごした結構とほほな話や、昔からこだわり続けていたノモンハンを訪れた話や、アメリカを車で横断する話など。訪ねた場所も、トーンもさまざま。

いちばん印象に残ったのがメキシコの話。ここに書いてあった、旅に出て非常に不便で疲れてうんざりする気持ち、それでも帰ってくるとなぜかまた行きたくなってしまう気持ちって、とてもよく理解できる。

軽い文章のなかに、ときおりはっとするようなことが書いてあって、村上春樹ってすごいなあ、と改めて思ったよ。
実は村上春樹の小説をほとんど読んだことがない。なんとなく村上春樹を読むなら、アメリカの小説を読むよ、と思っていたんだ。でも最近読んでみようと思い直したところ。