りつこの読書と落語メモ

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エイトメン・アウト

エイトメン・アウト

エイトメン・アウト

★★★★
かの有名なブラックソックス事件について書いたノンフィクション。

「ストライクゾーン」に感動したーーとMLに書いたら、同じ著者によるノンフィクションが出ているという情報を教えていただけたので、早速借りて読んだのだ。

ホワイトソックスの8人の選手がどういうふうに八百長にかかわっていったのか、試合の中でどのように八百長が行われたか、そしてその後の裁判のようすなどが詳しく描かれている。

ここに描かれていることが真実なのだとしたら、選手はかわいそうだなあ。
安い給料、擦りよってくるギャンブラー。

彼らはたしかに、こんな要求は「なにを馬鹿なことを言っているんだ」としりぞければよかったのだろう。でも、、、。

読んでいて苦い気持ちになったよ。
とくに彼らがその後送った人生を考えると、まさにこのブラックソックス事件の前と後とで人生がまっぷたつに分かれしまったんだなあ、と涙が出た。

この本の中に、リング・ラードナーが出てくる。彼の「アリバイアイク」や「微笑みがいっぱい」等の作品は、ウィットがきいていて好きだったんだけど、まさにこの時代にライターとして活躍していて、野球を愛して選手を愛していた彼が、どんな気持ちでこの事件を見守っていたかということも書かれていて、おもしろかった。