ストライク・ゾーン
- 作者: ジムバウトン,エリオットアジノフ,Jim Bouton,Eliot Asinof,村上博基
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 1997/11
- メディア: 単行本
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主人公ウェードはすでにピークを過ぎてマイナーリーグから念願の大リーグにあがってきたばかりの投手。チームからは全く期待されておらず、大物選手のトレードの「おまけ」としてさまざまな球団を渡り歩いている。愛する妻も彼に見切りをつけたかのように、娘を連れて家を出ている。
そんな彼に、ワールドシリーズを決める最終戦で先発が言い渡される。しかしその日の球審は、彼に不利な判定を行わなければならないある事情があった。
チームのリーグ優勝、さらにはふたりの運命を決めるその最終戦の前後から、その1試合を克明につづっているのですが、これがもう面白いのなんのって。
ピッチャーと球審ふたりの決して華々しくない今までの人生、家庭の事情、そして緊迫の試合のシーン。ユーモアたっぷりに描かれているのですが、すばらしい!!
面白くて面白くて、特に後半は泣いたり笑ったりしながら読みました。 主人公ウェードには惚れまくり。
野球ってドラマだよなあ。私、なぜか野球ものに弱い。映画でも、「さよならゲーム」「フィールドオブドリームス」「プリティリーグ」なんか大好き。野球のシーンにはなぜか涙が出てしまう。本でもW.P.キンセラの「シューレス・ジョー」、リング・ラードナーの「アリバイ・アイク」なんかも大好き!