りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

上野広小路亭9月中席

9/12(月)、上野広小路亭9月中席に行ってきた。
南なん師匠がトリをつとめる5日間。昼席で南なん師匠が上がるのが16:00過ぎ。仕事抜けて行って帰ってくれば1時間半ぐらいの空白で済む…と悪いことを思いつき…。

・南なん師匠「鰻の幇間
幇間のまくらから「鰻の幇間」。
お得意様のご機嫌をうかがおうと羊羹を持って贔屓にしてくれてる奥様を尋ねる一八。肝心の奥様は旅行に出かけてしまっていて、羊羹をとられ損だよと嘆く。
二軒目の家では用心して羊羹を懐に隠しているのだが、女中が「そこに入ってるのはなんだい?」と目ざとい。
どうにかとられまいとして「べんとうですよ」。「うそだよ、芸人が弁当なんか持ち歩くはずがない」「いや弁当なんですよ。ここんところ体の調子が悪いもんですから」
どうにか家を出て「魚の方から食いついてきやがった」と嘆くのがおかしい。

顔はなんとなく覚えているけど名前を思い出せない男に声をかけたものの、どうしても思い出せない。
どうにか手がかりをつかもうと相手の家を聞くも「せんのところ」とかわされて、「ああ、そう。せんのところね」と身体をひょいっと引くのがなんともいえずおかしい。
こういう動作で面白みっていうのがうまれてくるんだなぁ…。

鰻屋に上がってからも、障子が汚い、畳が毛羽立ってる、おしめが干してある…と冴えないのだが、客を前にすると調子が良くなって「おいしいですねぇ」「えらいっ!」ともちあげるもちあげる。

それだけにひどい鰻が出てきてそれが噛みきれなくて必死に噛んでいるようすがおかしい。
そしてだまされたとわかってからのぶちきれようが気の毒なんだけどなんともいえず面白い。

好きな噺じゃないんだけど、南なん師匠がやると楽しいなぁ。
ゲラゲラ笑って終わると同時に寄席を飛び出して会社へまっしぐら。うひゃー。面白かった!